社長に呼ばれた......
11月の営業成績が思わしくなく......
社長に呼び出されました。
理由は分かっていたんです。
11月の本業(旅館業)の営業成績が思わしくなく、売上目標を大きく落とす結果に自分でも納得いかずに悶々としていた矢先の事でした。
月末に差し掛かったある日、社長秘書から私のデスクに内線電話が入りました。
社長秘書からの内線電話
秘書:「shigeさん、社長がお呼びです。リビングまでお越しください」。
私 :「リ、リビングですか??」
秘書:「はい、かなりご立腹のようです!!」
私 :「話の内容は恐らく11月の事業の成績の件ですよね!?」
秘書:「内容は聞かされておりませんので分かり兼ねます」
「直ぐに呼べ!と言われておりますので、お急ぎ下さい!!」
私 :(あ~~、これはかなりやられそうだな~................)
あまり社長を待たせすぎてしまうと、返って怒りを増幅させてしまって余計に怒られるだろうと悟った私は、抱えていた仕事もそのままに急ぎ足で指定されたリビングへ行くことに。
社長室に向かうことに
:「トントン....」(ドアをノックする音)
社長:「はぃ......」(いかにも機嫌悪そうな返事が聞こえる)
私 :「失礼します、営業部長のshigeです」
社長:「入りたまえ!!」
私 :「はい!.......」
そこには怒りで顔色が優れない社長の姿が........
大柄な態度でソファーに鎮座していました。
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社長:「shige部長!!、11月の営業成績は酷いなぁ~、一体どうなっている!!」
私 :「はぁ、相次ぐ長期のお客様のキャンセルで部屋が空いてしまい、その空室を
埋めきれずにおります」
社長:「そんな事は事前に課長から報告が入っている!。私が君に聞きたい事は
そんな事ではない!そのくらいの事、君も分かっているだろう!?」
私 :「はい、色々と手は尽くしましたが、なかなか思い通りになりません」
社長:「手は尽くした??どういう手を尽くしたんだ!?、手を尽くしているのなら
ば数字が変わるはずだ!、11月の中間から全く予算を捉えきれて居ないじ
ゃないか!!」。
私 :「申し訳ございません。不徳の致すところでございます」。
社長:「shige部長......。私が取締役会の場で人事部長に対し、何故君を営業部長に
推薦したか分かるか?君の不屈の精神で営業数値を変えようとするひたむき
な姿勢を以前から買っての事だ!。私の立場も考えてくれ!!」。
私 :「・・・・・・・・・・・」。
社長:「来月は株主総会もある。今世間を騒がせている 『モノ言う株主◯上ファ
ンドの◯上代表』も来られる。この成績では、私もどう対応していいか困
るよ!!」
私 :「はい、存じあげております。11月は今日を含めてあと2日あります。今から
でも数値の改善は充分可能ですので、早急に取り掛かります」。
社長:「頼むぞ!!12月の成績も合わせて予算不達なら、悪いが12月のボーナス
はカットだ!!」
私 :「え~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!そんな.........」。
社長:「本腰を入れて頼むニャ!!」
私 :「ニャ!?。ひょっとして社長は猫だったんですか??」
社長:「そのくらい見れば分かるニャ!!ようやく冬の毛に生え変わり完了だ
ニャ!」
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言うべきことを一通り言い終えた社長は、そのままお昼の就寝タイムへと突入したのでした。