若い頃に苦労しろ!と言われた本当の意味
最近よく分かるんです.....
私もよく言われたものでした。
「若いうちに苦労はいっぱいしておけ!」とか、
「苦労は買ってでもしろ!!」とか、そうです、人生の諸先輩方にです。
私も今月で42歳の本厄を迎えて、ふと若かりし頃の自分を振り返るようになりました。
ここで言う「苦労」の定義をするのは難しいと思うのですが、別々の人間が同じ経験をしてもそれぞれが感じる「苦労」って、全くの別物だったりします。
苦労とは....
精神的、肉体的に力を尽くし、苦しい思いをすること
なんだそうです。
だとすると、若いうちに苦労をしておけ!というのは、言わば「社会人として若いうちにしっかり修行しておけ!」という意味なのではないでしょうか。
過去記事です。
私もそれなりに苦労がはしてきたつもりですが、みなそれぞれ「同等の苦労」をしてきたからこそ今があると思うんですよね。
自分だけ苦労してきたというのは語弊だと思います。
特に私の場合、18歳から24歳までの寿司屋の見習い期間中に「社会」というものの厳しさをとことん教えこまれました。当時は親方が憎くて仕方有りませんでしたが、今となっては恩師の領域。
でも、24歳で寿司屋を辞めてからのこの18年、一度も親方に会っていないのです。
それは、退職の仕方にも問題があって顔を合わせられないというのが本音なのですが、やはり厳しく接してくれた人ほど愛情を感じるのは何で?なのでしょう。
私の中では永遠のメンターです。
そんな訳もあり、今凄く会いたい人ランキング 第1位 なのです。
親方に合って何を言いたいのか?
「感謝の気持ちを伝えたい......」
ただ、それだけなのです。
やはり、冒頭の「苦労は買ってでもしろ!!」と毎日のように言われて育ちました。
その経験があり、苦労は避けるべきものではなく積極的に受け入れるものなのだという認識が自分の中にうまれたのです。
苦労を避けて通れば.....
必ず、必ず!、必ず!!
自分に返って来ます。
きっと、人が生涯のうちで熟さなければならない苦労は皆平等であるのだとしたら、若いうちに「80」の苦労を熟して、最後の「20」を残りの人生でゆっくりと消化していくのと、若いうちに「20」の苦労しかしないで、歳を取って体が言うことを効かなくなってから「80」の苦労を強いられるのではどちらがいいのでしょう?。
きっと、若いうちに「80」の苦労をしてきた人間ほど強い人間は居ないのではないのでしょうか?「80」も苦労をしていれば大概の危機を乗り越える術を備えている事でしょう。「20」しか苦労をしていなければ、危機を乗り越える術を知らない。ある程度歳を取ってからでは、恥ずかしくて人にも相談出来ないという事もあるでしょう。
だったら、今の20代諸君!!
若いうちに苦労しましょう!!
因みに、誠に残念ながらコンビニには「苦労」は売っておりませんので、あなた自身で見つけて下さいネ。
今思う後悔....
年齢相応に苦労は積んできたと勘違いしている一方で、やはり自分の今までの生き方に多少の疑問や後悔もあります。
別ブログの過去記事です。
※因みに、1年ほど前に書いた記事ですので、今読み返すとショボくて結構自分でも笑ってしまいます....(えっ!?、今もそんなに変わってないって!?............泣)。
東日本大震災。人生で最も大きいターニングポイントを迎えた私は、毎晩のように悩み、苦しみ、稼業である旅館業の再建へと矛先を決定しました。
いや、幼少期から将来的に旅館業を継ぐ決意をしていたのであれば、進路決定時から大手のホテルや観光旅館、温泉旅館で働いてスキルを身につけていたでしょう。
本来のホテル・旅館ではあまり聞かない話ですが、厨房の板場からフロント、結婚式場の取り仕切りなど、ホテル・旅館でのあらゆる業務に精通してみたかったと後悔しています。
何故か??
今、他のホテルや旅館がとてもとても気になって仕方がありません。
・どうやって食材を仕入れているの?
・レシピの発案から調理法はどのように??
・人材教育と人事考課はどのようにしている?
・昇給・昇格の基準は?
・予約管理や経理をどのようなシステムで運用しているの?
・企画の立案から集客、運営までは誰がどのように?
・お客様との接し方は?
・資金の調達や他社との関わりあいとか....
などなど。
経営学から営業スタイルまで多岐に渡ります。
気になって、夜も6時間くらいしか寝れません....(←充分!!)
でも、こうして42歳にもなり、家庭を持ち自分の城を構えてからでは、新たに経験したいことだって叶えられない現実が待ち構えています。
自分で事業をしているのに、他社に就職なんて出来ないですからね。
いや、やろうと思えば可能と思いますけども。
だから、若いころにしっかりと専門職のスキルを磨きたかったな....という後悔もあります。
しかしながら、若い頃特に20代は親に対しての反発心も多少あって、「絶対に稼業の後継ぎなんかしたくない!!」と遊び半分で過ごして居たのかもしれません。だから、私が20代に苦労したというのは成立しないのです。
そして、そのとばっちりを今こうして受けている??、つまりは今大分苦労している訳です。
今までの自分の生き方を否定するつもりはありませんが、もっと賢い選択は出来た筈だなぁ~と後悔もしています。
まとめ
若いうちに苦労するとは、「つまり歳を取ってから気づいても遅いよ!」という事を今頃になって理解しました。
だから先人たちは、口を揃えて同じことを言って聞かされて来たのです。
きっと、その先人たちも自分たちの若いころの事を後悔しているのではないでしょうか?。だから、将来が有望な若者たちに、自分と同じ思いをして欲しくないから「若いうちに苦労はしておけ!」と言うのでしょう。
でも、自分もそうでしたが、若い時には先人の言葉になかなか耳を傾けません。自分の考えが皆正しいと思ってその世代を生き抜いているからです。
そして、歳を取ってからその先人たちの言葉の意味をようやく理解する訳だ。
誰にでも来る人生のターニングポイントをどのように考えて選択するかで人の将来は大きく変わるのだと震災が教えてくれました。
それがきっかけで、私の人生観は180度変わりました。
で、結局若いころの自分の選択を後悔してしまうのです。
だから人生って面白いのかもしれませんね。
今は......。
自分のやりたい仕事が出来ている。
多少の後悔はあれど、自分で方針を決めて事業を成長させることも衰退させることも出来る。経営ってとてもリスキーですが、先が見えないからこそワクワクできるのです。
何をどうすればリスクを回避できるか?って考えるから新しい発想が生まれるのです。
これは、今までに積んてきたつもりの苦労を重ねた結果、そう思えるようになっただけのことです。
だから、後悔はあれど私は今とても充実しています。
だから、若いみんな!!
苦労は買ってでも絶対してください!!。
挫折を味わうのも苦労ですが、自分を成長させるのに何事からも逃げてはダメです。